はじめに 日本語を勉強する前に、日本語の「の」と中国語の「的」の意味用法は完全な対応だとばかり思っていたが、大学に入って、日本語を習ってから、そんなことではないということが分かった。 日本語の「の」は主に単語と単語、文節と文節をつなぐ役割を果たすものであって、広く使われているものである。中国語の「的」もそうである。日本語の「の」は体言及びその他のいろいろな語について、体言及び体言資格のものを修飾するものである。また、用言の連体形について、その語またはその文節全体に体言資格を与える機能をもっているものである。「の」は格助詞、準体助詞、並立助詞、終助詞にわけている。中国語の「的」は単語やフレ一ズのあとに付き、前の単語やフレ一ズは連体修飾語だということを表す。また、確かにそういうことだという意味を表す。「的」は「結構助詞」と「語気助詞」に分けている。 日本語の「の」と中国語の「的」の意味用法は多岐にわたるもので、その対照研究も盛んに行われてきたものである。私は日本語を習ってから、ずっと両者の意味用法に興味を持ち、今度卒業論文を機会に、前人の研究に基ついて、具体的な文例を挙げながら、さらに一歩進んでその対応関係について調べ、検討してみようと思った。主に日本語の「の」の意味用法、中国語の「的」の意味用法、日本語の「の」と中国語の「的」の対応関係という三つの部分に分けて進めていくと思う。 WWW.eEelW.coM 第二章日本語の「の」の意味用法 日本語の「の」は体言及びその他のいろいろな語について、体言及び体言資格のものを修飾するものである。「の」は格助詞、準体助詞、並立助詞、終助詞に分けている。[i] 1.1格助詞の用法 接続:名詞と名詞を結び付けて修飾するときに使う。 1.1.1所有、所属を表す。 例1、あなたの趣味は何です。/你的爱好是什么? 例2、これは李さんのノートです。/这是小李的笔记本。 例3、ハワイはの米国の州です。/ 夏威夷是美国的一个州。 1.1.2属性を表す。 例4、それは日本語の本です。/那是日语书。 例5、あれは黒い革のかばんです。/那是一个黑色的皮包。 例6、わたしはみどり色のシヤツがきらいです。/我不喜欢绿色的衬衫。 1.1.3位置関係(場所) を表す。 例7、学生は学校の前に集まっている[i]。/学生在学校的前面集合。 例8、南京の第一自動車工場。/南京第一汽车制造厂。 例9、北海道の冬はとても寒いです。/北海道的冬天非常寒冷。 1.1.4 同格の関係を表す。 例10、友達の李さんは今日本にいます。/朋友小李现在在日本。 例11、同志の皆さん。/同志们。 例12、大学生の佐藤さんはよく勉強します。/大学生佐藤学习很用功。 1.1.5 主格の関係を表す。 例13、王さんの結婚はみんなを驚かせました[i]。/小王结婚让大家吃了一惊。 例14、彼女の行動は時々わかりません。/她的行动常常令人费解。 例15、夏さんのご入学をみんなでお祝いしまよう。/大家一起庆祝小夏升学吧。 1.1.6目的格の関係を表す。 例16、日本語の勉強は難しいです。/学习日语很难。 例17、子供の世話はたいへん疲れます。/照顾孩子很辛苦。 例18、車の輸出が王さんの仕事です。/出口汽车是小王的工作。 1.2準体助詞の用法 1.2.1名詞を省略して、所有や属性を表す。 例18、これはだれの本ですか[i]。/这是谁的书? 例19、私のかばんはその黑いのです。/我的包是那个黑的。 例20、その辞書は山田さんのです。/那字典是山田的。 1.2.2「こと」の代わりに使う。 例21、手紙を出すのを忘れてしまいました。/忘了寄信了。 例22、好きなのは小説を読むことです。/我喜欢的是看小说。 例23、日本語で作文を作るのが難しいです。/用日语写作文很难。 1.2.3「ひと」の代わりに使う。 例24、あそこにいるのは私の父です。/在那儿的那人是我父亲。 例25、毎朝、一番に起きるのは中村さんです。/每天早上,起得最早的是中村。 例26、あの入り口で立っているのが私の家内です。/在入口处站着的那个人是我的妻子。 1.2.4「もの」の代わりに使う。 例27、いいのもあれば、悪いのもあります。/有好的,也有坏的。 例28、赤いのをください。/请给我红的。 例29、その中で特にきれいなのを選んでください。/请在那里面选一个最漂亮的。 1.2.5感覚動詞とともに、状況などの意味を表す。 例30、楽しそうに歌っているのが聞こえます。/听到在愉快的唱着。 例31、父が帰ってくるのが見えます。/看到父亲回来了。 例32、車が走っているのが見えます。/看到车在跑。 1.2.6「ため」のかわりに使う。 例33、留学するのに、まずお金をたねなければなりません。/要留学,必须得先积攒钱。 例34、この辞書は日本語を勉強するのに便利です。/这本词典对学习日语很方便。 例35、この小説を書くのに、一年ぐらいかかりました。/为了写这小说,用了一年左右的时间。 1.3並立助詞の用法 並立助詞「の」は名詞及び活用語の連体形に接続する。並列、列挙を表す。 例36、彼は学校の寮は部屋が汚いの、食事がまずいのと、不平を言っている。/他在发牢骚,说什么学校宿舍的房间脏啦,饭菜不好吃啦等等。 例37、行くの行かないのと,ちっとも决まらない。/又说去又说不去,根本定不下来。 例38、古いの古くないのってお话はならないよ。/旧不旧的,根本不成问题。 例39、痛いの痛くないの気絶してしまったぐらいだ。/痛的差点死过去。 1.4終助詞の用法 終助詞「の」は動詞,イ形容詞、助動詞の辞書系とナ形容詞の語幹,名詞+「な」に続く。主に女性と子供の言葉である。 1.4.1(上昇調のイントネーションを伴って)質問を表す。 例40、どうしたの。 究竟怎么了? 例41、夏休みはいつから始まりますの。/ 暑假从什么时候开始? 例42、あなたもその本買ったの。/你也买了那本书? 1.4.2( 強いイントネーションを伴って)命令を表す。 例43、さあ、早く寝るの。/ 快点睡觉![i] 例44、アルバイトなんかしないで、勉強だけしていればいいの。/你不要做什么勤工俭学了,只管学习就行了。 例45、母の病気は心配しないの、私がそばにいるから。/母亲的病不要担心,有我在她身旁呢。 例46、そんなに兄弟げんかばかりしていないの。/哥俩别那样老吵架! 1.4.3 (下降調のイントネーションを伴って)断定の意を表す。 例47、私もそう思うの。/我也那么想。 例48、あたしがわるいの。/是我不好。 例49、しかたがないのさ。 /没有办法。 1.4.4気持ちを表す。「のよ」「のね」などの形をとることもある。 例50、 日本の文化や習慣を深く理解するということは大変重要なことだと思ったの。/我想深刻地理解日本的文化和习惯是非常重要的。 例51、あなたに見せたいものがあるの、会社の帰りに家へ寄ってください。我有东西给你看,下班回家时,能不能来一下我家。 例52、今気分が悪いので、何も話したくないの。/现在心情不好,什么也不想说。 以上のように、日本語の「の」は、意味用法が非常に広い。特に格助詞の場合は、連体格、主格、対象格、同格などと分かれて、非常に複雑なのである。 次は、日本語のこういう「の」に対応する現代中国語の「的」について調べてみよう。
第二章 中国語の「的」の意味用法 中国語の「的」は単語やフレ一ズのあとに付き、前の単語やフレ一ズは連体修飾語だということを表す。また、確かにそういうことだという意味を表す。「的」は「結構助詞」と「語気助詞」に分けている[i]。そして、それぞれ次のように検討してみよう。 2.1「結構助詞」の用法 2.1.1連体修飾語の後に用いる。 A修飾関係を表す。 例1、幸福的生活。/幸せな生活。 例2、铁的纪律。/鉄の紀律。 B所属関係を表す。 例3、我的母亲。/私の母。 例4、花的颜色。/花の色。 无产阶级的政党。無産党。 Cある人がある職務あるいは身分を得ると表す。 例5、小谢的喜儿。/謝さんの喜。 例6、我的大春。/ 私の春ちゃん。 例7、今天开会的是你的主席。今日、会議を主催した人は君の会長です。 Dある人が動作の対象だと表す。 例8、别生我的气。/私に怒ってはいけません。 例9、开小王的玩笑。/王さんの冗談を言います。 2.1.2中心の単語がなく、「的字結構」。 A上文の言った人あるいは物に取って代わる。 例10、菊花又黄的、白的。/菊には黄色のや白いのがある。 Bある人あるいは物を指す。 例11、男的。/男性です。 例12、冷的。/寒かったです。 例13、没有拿来的,人不能自成为新人[i]。/持って来ていないで、人は新人になってことができませんから。 Cある種類の状況を表す。 例14、大白天的进了贼。/白昼に泥棒が入った。 例15、无缘无故的,你着什么急。/何のいわれもありませんでしたが、あなたは何が焦りますか。 例16、走啊走的,天可就黑下来啦。/歩いて歩きましたが、日暮れになりました。 Dこの事は他の人と関係がないことを表す。 例17、这里用不着你,你只管睡你的去[i]。/ここは君を必要としませんが、君は遠慮なく、君の行くことに寝ます。 2.1.3述語動詞の後に用いる。動作の実施者、時間、場所、方法などを強調する。 例18、回来坐的飞机,两小时就到了。/飛行機に乗って帰って、2時間着きました。 例19、你在哪里念的中学?/あなたはどこの高校にいますか。 例20、老马发的言。/馬さんが発表したこと。 2.1.4動作の主体を表す。 例21、卖书的。/本屋、ブツク.セラー 2.2「語気助詞」の用法 2.2.1断定を表す。 例22、这是你说的。/これは君が言ったのです。 例23、他是昨天来的。/彼は昨日来たのだ。 例24、这事我是知道的。/これは私が知っているのです。 2.2.2「...やら...、...など..」の意を表す。 例25、我喜欢花儿草儿的。/私は草花が好きだ。 例26、她净说吃啊,穿啊的。/彼女は食うことや着ることばかり言っている。 例27、端茶倒水的,很亲热。/湯を沸かすやら、お茶を入れるやら、大変親切だ。[i] 以上のように、中国語の「的」の意味用法も広い。特に「結構助詞」として、格助詞「の」のように、用法が非常に広い。両者の間はどんな関係に対応することがあるか、次に研究してみよう。
第三章 日本語の「の」と中国語の「的」の対応関係 前には日本語の「の」と中国語の「的」のそれぞれの意味用法について整理してきたが、両者の間ではどのように対応しているのだろうか。本節からそれについて探ってみよう。 3.1完全に対応できる場合 まず、格助詞の「の」から手を付けて調べてみよう。 3.1.1所有、所属を表す。 例1、あなたの趣味は何です。/你的爱好是什么? 例2、これは李さんのノートです。/这是小李的笔记本。 例3、ハワイはは米国の州です。 /夏威夷是美国的一个州。 ここの例1と例2と例3は第一章の格助詞「の」のひとつの用法である。そして、ここの[の]と対応する[的]の用法を少し見にいく。 例3、我的母亲。/私の母。 例4、花的颜色。/花の色。 ここでは、例3と例4は第二章の「結構助詞」としての「的」の用法である。上の七つの例から見て分かるように、この場合には完全に対応されている。 3.1.2属性を表す。 例4、それは日本語の本です。/那是日语的书。 例5、あれは黒い革のかばんです。/那是一个黑色的皮包。 例6、わたしはみどり色のシヤツがきらいです。/我不喜欢绿色的衬衫。 上にあげる例4-6のうち、「の」と「的」が完全な対応をなしているが、中国語の「的」は省略することができる。省略した後,意味が変わらない。それに対して日本語の場合になると、「の」は省略することができない。 3.1.3位置関係(場所) を表す。 例7、学生は学校の前に集まっている。/学生在学校的前面集合。 例9、北海道の冬はとても寒いです。/北海道的冬天非常寒冷。 例7と例9のように、位置関係(場所) を表す場合には対応することができる。それに、ここの「的」も省略することができる。 以上の比較から、所有、所属、属性、位置関係(場所)を表す格助詞「の」は、中国語の「的」と完全に対応できるだろう。 次に、準体助詞の「の」と中国語の「的」の対応関係を見てみよう。 3.1.4名詞を省略して、所有や属性を表す。 例18、これはだれの本ですか。/这是谁的书? 例19、私のかばんはその黑いのです。/我的包是那个黑的。 例20、その辞書は山田さんのです。/那字典是山田的。 ここでは、「の」と「的」は完全に対応されていることが分かる。且つ「の」も「的」も省略することができない。 3.1.5「もの」の代わりに使う。 例27、いいのもあれば、悪いのもあります。/有好的,也有坏的。 例28、赤いのをください。/请给我红的。 例29、その中で特にきれいなのを選んでください。/请在那里面选一个最漂亮的。 次にここの「の」と対応する「的」の用法である。 例10、菊花又黄的、白的。/菊には黄色のや白いのがある。 上にあげる例のうち、最後の例10は中心の単語がなく、いわゆる「的字結構」というものである。ここの「の」と「的」は完全に対応されている。 3.1.6「ひと」の代わりに使う。 例24、あそこにいるのは私の父です。/在那儿的那人是我父亲。 例25、毎朝、一番に起きるのは中村さんです。/每天早上,起得最早的是中村。 例26、あの入り口で立っているのが私の家内です。/在入口处站着的那个人是我的妻子。 ここでも、「の」と「的」は対応できるだろう。 以上は対応する場合を見てきた。、完全に対応するところが少なくないということを分かる。今度は対応しない場合を調べてみよう。 3.2 対応しない場合 まず、「格助詞」から手を付けて調べてみよう 3.2.1同格の関係を表す。 例10、友達の李さんは今日本にいます。/朋友小李现在在日本。 例11、同志の皆さん。/同志们。 例12、大学生の佐藤さんはよく勉強します。/大学生佐藤学习很用功。 例10-12の中に、文例が中国語を訳した後に、「的」が現れていない。この場合に、「の」と「的」は対応しないということをわかる。 3.2.2目的格の関係を表す。 例16、日本語の勉強は難しいです。/学习日语很难。 例17、子供の世話はたいへん疲れます。/照顾孩子很辛苦。 例18、車の輸出が王さんの仕事です。/出口汽车是小王的工作。 例16、17、18は中国語を訳した後に、「的」が現れていない。対応するかどうか、例の中から見つけることができる。明らかに対応しないのである。 以上の文例から見て分かるように、同格、目的格を表す格助詞「の」は、中国語の「的」と対応しない。 次に「準体助詞」の場合を見てみよう。 3.2.3感覚動詞とともに、状況などの意味を表す。 例30、楽しそうに歌っているのが聞こえます。/听到在愉快的唱着。 例31、父が帰ってくるのが見えます。/看到父亲回来了。 例32、車が走っているのが見えます。/看到车在跑。 ここでは、「の」と対応する「的」は出現を見ていない。もちろん、この場合に、両者は対応しない。 3.2.4「ため」のかわりに使う。 例33、留学するのに、まずお金をたねなければなりません。/要留学,必须得先积攒钱。 例34、この辞書は日本語を勉強するのに便利です。/这本词典对学习日语很方便。 例35、この小説を書くのに、一年ぐらいかかりました。/为了写这小说,用了一年左右的时间。 上の場合と同じ、翻訳あとで、「的」がない。だから、対応しないのである。 上のように、準体助詞「の」用言の名詞化の役割を果たし、特に感覚動詞とともに、状況などの意味を表したり、「ため」のかわりに使ったりする場合には、中国語の「的」と対応しないと思う。 次に、「並立助詞」から見てみよう。 3.25「並立助詞」の場合 例36、彼は学校の寮は部屋が汚いの、食事がまずいのと、不平を言っている。/他在发牢骚,说什么学校宿舍的房间脏啦,饭菜不好吃啦等等。 例37、行くの行かないのと,ちっとも决まらない。/又说去又说不去,根本定不下来。 例38、古いの古くないのってお话はならないよ。/旧不旧的,根本不成问题。 例39、痛いの痛くないの気絶してしまったぐらいだ。/痛的差点死过去。 上例のように、「の」と「的」は対応するところがない。 最後に、「終助詞」の「の」を見てみよう。 3.26「終助詞」の場合 1.4.1(上昇調のイントネーションを伴って)質問を表す。 例40、どうしたの。 究竟怎么了? 例41、夏休みはいつから始まりますの。/ 暑假从什么时候开始? 例42、あなたもその本買ったの。/你也买了那本书? 1.4.2( 強いイントネーションを伴って)命令を表す。 例43、さあ、早く寝るの。/ 快点睡觉! 例44、アルバイトなんかしないで、勉強だけしていればいいの。/你不要做什么勤工俭学了,只管学习就行了。 例45、母の病気は心配しないの、私がそばにいるから。/母亲的病不要担心,有我在她身旁呢。 例46、そんなに兄弟げんかばかりしていないの。/哥俩别那样老吵架! 1.4.3 (下降調のイントネーションを伴って)断定の意を表す。 例47、私もそう思うの。/我也那么想。 例48、あたしがわるいの。/是我不好。 例49、しかたがないのさ。 /没有办法。 1.4.4気持ちを表す。「のよ」「のね」などの形をとることもある。 例50、 日本の文化や習慣を深く理解するということは大変重要なことだと思ったの。/我想深刻地理解日本的文化和习惯是非常重要的。 例51、あなたに見せたいものがあるの、会社の帰りに家へ寄ってください。我有东西给你看,下班回家时,能不能来一下我家。 例52、今気分が悪いので、何も話したくないの。/现在心情不好,什么也不想说。 上の例40-52の中に、見て分かるように、「終助詞」の「の」は、中国語の「的」と、全然対応しないのである。 以上の検討を通じて、日本語の「の」と中国語の「的」の対応関係をわかる。それから、まとめてみると次の通りである。 対応する場合: 1.「格助詞」として 所有、所属、属性、位置関係(場所)を表す場合に、中国語の「的」と完全に対応する。 2.「準体助詞」として 所有や属性を表す、「もの」と「ひと」の代わりに使う場合には、中国語の「的」と完全に対応する。
対応しない場合: 1、同格、目的格を表す「格助詞」の「の」は、中国語の「的」と対応しない。 2、用言の名詞化の役割を担う「準体助詞」の「の」は特に感覚動詞とともに、状況などの意味を表したり、「ため」のかわりに使ったりする場合には、中国語の「的」と対応しない。 3、「並立助詞」と「終助詞」の「の」は中国語の「的」と全然対応しない。
終わりに 本稿は、日本語の「の」と中国語の「的」の対応関係について、両者の意味用法から対照的に探ってみたものである。以上の比較を通じて、日本語の「の」と中国語の「的」には、対応する場合もあるし、対応しない場合もあることが分かる。 以上は具体的な文例を示しながら、日本語の「の」と中国語の「的」の対応関係を一応検討してみた。日本語の「の」は意味用法が非常に広いのに対して、中国語「的」の意味用法がとても狭いということが分かった。もっと広く深く両者の対応関係を探ってみたいのであるが、筆者の語学力の制限により、その研究はこれからの機会を待つよりほかはないと思う。
谢 辞 思い起こせば、この卒業論文を書く際、私達は学問のみならず、多くの貴重なことを見につけることが出来ました。それは人間として生きて行く上で非常に大切かつ重要なことであり、個性を重視し我々を信用してくださった先生がたのおられる、このでなければ得られなかったものと思われます。 諸先生がた、今日まで、本当にお世話になりました。改めて御礼を申し上げます。本校には顾先生にご指導いただきましたことが楽しい思い出となっております。まだまだ未熟未完成の私達ゆえ、卒業後も、よろしく御指導御鞭撻ください。 本日は、本当に有難うございました。皆様がたのご活躍をお祈りし、御礼の言葉とさせていただきます。
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