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要旨: 第二次世界大戦に日本が中国を侵略した戦争中、ペン部隊という特殊部隊があった。このペン部隊の隊員はペンを銃として戦争に参加した。彼らにとって、戦争は単に戦火の飛び散る軍事的な戦場ではなく、文化的な戦場でもあった。石川達三と火野葦平はそのメンバーであり、それぞれ『生きている兵隊』と『麦と兵隊』を著した。この両作品は戦争文学の代表作とされる。現在、国内外の学界では戦争文学に関する研究が非常に多いが、本文は『生きている兵隊』と『麦と兵隊』における兵士像を整理して、作者の生涯と合わせて作者の考えを考察する。それを通して、両作家が戦争に対する態度、また日本の軍国主義に対する認識を作品に反映しているものについて検討する。
キーワード: 『生きている兵隊』;『麦と兵隊』;戦争文化;対立精神
目次 要旨 中文摘要 1. はじめに-1 2. 『生きている兵隊』と『麦と兵隊』における日本兵士像-2 2.1『麦と兵隊』における日本兵士像-2 2.2『生きている兵隊』における日本兵士像-2 3. 『生きている兵隊』と『麦と兵隊』における中国兵士像-5 3.1『麦と兵隊』における中国兵士像-5 3.2『生きている兵隊』における中国兵士像-5 4.作者の生涯と対戦態度-6 5. おわりに-8 参考文献-9 |