要旨：第二次大戦後、日本の経済は悲惨な状態にあり、鉱工業生産は戦争勃発当時（1941年）の水準の7分の1減少し、外国貿易もほとんど停止の状態にあって、国民は深刻な食糧危機とインフレーションに苦しめられていた。しかし、こんな混乱に陥れった日本経済は1947年頃から急速に復興をとげ、1955年頃からは約20年にわたり高度成長と呼ばれる持続的な経済成長を記録した。1970年代の2度の石油危機を経て、日本経済は安定成長の時代に入った。

　　日本は建国以来二千数百年、世界の中でも比較的長い歴史をもっているが、その間、天皇家を国家の精神的中心としつつ、ほぼ一貫して発展の歩みを続け、独自の文化を育んできた。日本の伝統的精神は儒教を基本として、忠義、正義、名誉などを旨とする武士道なのである。商人は、信頼、正直、勤勉、共存共栄を重視する商人道を作りあげた。また農民は、稲作を中心とした共同体作業と、緊密な人間関係の村落共同体を築きあげ、日本人としての独特の文化が形成された。

　　もちろん、日本戦後の高度成長は日本の国家精神と深く繋がり、つまり武士道はその大きな原因の一つだと考えている。だから、本論は武士道と戦後の日本復興との関係を考察したいのである。

　　本論はまず武士道精神について解明してから、武士道は現在の日本社会にどんな著しい影響があるか検討した。そして、武士道精神から日本人の一生懸命働く労働観及び日本型経営の特徴を論じたいのである。

　　これらを通じて、戦後日本の経済復興において、武士道の役割をあきらかにしようと思う。

キ－ワード：武士道、経済、日本の復興

摘要：第二次世界大战后，日本经济处于萧条之中，矿工业产量与战前（1941年）相比减少了七分之一，对外贸易也基本处于停滞状态，国民受难于严重的粮食危机和通货膨胀。但是，陷入如此混乱的日本经济从1947年开始迅速得以复兴，留下了从1955年起长达二十年的经济高度持续成长的记录。

　　　日本建国以来已有两千多年，在世界上也是拥有较长历史的国家。在这两千多年间，以国家精神为中心，始终保持发展的步伐，培育了自己的文化。日本的传统精神是以儒教为基础，以忠义，正义，名誉为宗旨的武士道精神。商人创造了重视信用，正直，勤劳，共存共荣的商人之道。此外，农民创造了以稻作为中心的共同体作业和紧密人际关系的村落共同体，形成了日本人的独特文化。

　　　当然，日本战后的高度成长与日本的国家精神有着密切的联系，武士道是其一大原因。因而，本文将考察武士道与战后日本复兴的关系。

　　　本文首先解释了武士道精神的相关内容，讨论了武士道对现在日本社会的影响。另外，从武士道精神方面论述了日本人拼命工作的劳动观及日本型经营的特征。

　　　通过这些论述，武士道精神对日本复兴所起的巨大作用显而易见。

关键词：武士道、经济、日本复兴