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要旨:色彩は人間の生活と密接的に関わっているのである。そして、人間が色彩に対する認識は必然的に言語に反映され、言語と色彩を結ぶのは色彩語である。色彩語は各民族の文化と言葉の中の必要なもので、独特な文化や独特な言語とその民族或いは集団の特有の色彩認識と文化伝統を反映している。一衣帯水の隣国である日本は古い時代から伝わってきた中国の色彩文化の影響を受けた。中国語も日本語も、色彩語が非常に豊富な言語で、色の表現が通じ合っていることがある。しかし、各国の歴史と文化背景が違うため、色に対する認識や理解の相違も存在しているのである。 本稿は「赤」、「白」、「黒」という三つの色彩語を中心に、言葉、歴史や文化などの側面から中日の色彩語を対照しながら、両国における色彩文化の源を探り、中日の色彩文化の違いをよりよく理解しようと思われる。
キーワード:中日;色彩語;共通点;相違点;起因
目次 摘要 要旨 1中日における色彩語の概観-1 2中日における赤の比較-3 2.1中国人にとっての「赤」の意味対象-3 2.2日本人にとっての「赤」の意味対象-4 2.3「赤」に関する中日の共通点-5 2.4「赤」に関する中日の相違点-6 3中日における「白」の比較-7 3.1中国人にとっての「白」の意味対象-7 3.2日本人にとっての「白」の意味対象-8 3.3「白」に関する中日の共通点-9 3.4「白」に関する中日の相違点-9 4中日における「黒」の比較-10 4.1中国人にとっての「黒」の意味対象-10 4.2日本人にとっての「黒」の意味対象-10 4.3「黒」に関する中日の共通点-11 4.4「黒」に関する中日の相違点-11 5中日における色彩語の内包の差異の起因-13 5.1民族心理と内心感情の相違-13 5.2社会歴史文化の背景と風俗習慣の相違-13 終わりに-14 参考文献-15 謝 辞-16 |