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要旨:言語は一種の社会行為として、男女差が存在している。日本語は男女用語の区別が顕 著に表れる言語である。終助詞は話し言葉において頻繁に使われている。日常会話の中 で終助詞の男女用語区別をよく理解しないと聞き手に不愉快を与える恐れがある。その ため、本論文では、会話文を対象として、終助詞における男女用語の区別を考察してみ た。 本論文では、先行研究の成果に基づき、テレビドラマの脚本に対するの分析を通して、 終助詞における男女用語の区別を検討してみた。本論文は三章から構成された。まずは 終助詞における男女差に関する先行研究を紹介した。会話文における終助詞の研究はま だ不充分だと分かった。そのため、本論文は 2000 年以降の四つのテレビドラマを調査 データとして考察してみた。次は終助詞の定義、種類を考察した後、調査対象は『国語 構文論』の中で終助詞の分類に基づき、主に「か、かしら、さ、ぜ、ぞ、な、ね、よ、 わ」の 9 項目に決定した。また、テレビドラマの会話を文字化し、それぞれの終助詞の 使用回数を統計し、使用率も算出した上でいろいろな表を作成した。 最後、渡辺の分類法に従い、終助詞を三分類に分け、調査のデータに基づいて、具体 的な会話例を通して終助詞における男女用語使用実態の考察を行った。男性だけ使用例 がある「ぜ、ぞ、な(禁止)」は男性用語であり、女性だけ使用例がある「かしら、わ、 わね、わよ」は女性用語であることが分かった。使用率と会話例から見る男性度の高い 終助詞は「よ、か、な、さ」である。一方、女性度の高い終助詞は「よ、ね、わ」であ る。 本論は終助詞における男女差の研究を通して、終助詞をいかに適切に運用し、日常の コミュニケーションを順調に進めるのに対して、参考する意味があるだろう。 キーワード:終助詞、男女用語、テレビドラマ、脚本、会話
目次 要旨 中文摘要 はじめに-1 1、先行研究-1 1.1、会話文を中心にした先行研究-1 1.2、テレビドラマを中心にした先行研究-2 1.3、本論文の位置づけ-3 2、会話文における終助詞についての調査-3 2.1、終助詞の定義と分類-3 2.2、調査対象-4 2.3、調査方法-5 2.4、調査結果-6 3、調査結果の分析-7 3.1、判断・疑問類の男女使用状況-8 3.2、感動・希求類の男女使用状況-9 3.3、アピール類の男女使用状況-10 3.4、まとめ-10 終わりに-12 参考文献-13 謝辞-14 |