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要旨:30代以上、未婚、子なしの日本女性は自分を「負け犬」だと自嘲する。この言葉は21世紀に入って流行してきたので、結婚年齢になっても結婚していない女性が多くなるという日本社会の現状を反映している。 「男は外、女は内」というように、日本女性の伝統的な結婚観と言えば、結婚したら、家事や育児に専念し、夫に「養ってもらう」から、結婚を自分の人生の終着点と一生の職業だと思っていた。 しかし、明治維新後、特に戦後になると、女性の権利は法律によって保障されるようになるから、日本の女性は男性と差別なく教育を受け、社会にも進出するようになる。社会や家庭における女性の地位が高くなると同時に、結婚に対する態度も大きく変わった。結婚年齢になっても、結婚したくない、或いは適当な結婚相手が見つからない場合は、非婚を選ぶ女性がますます多くなっている。その原因として、教育観と就職観の変化、経済の発展と国家政策の影響があげられる。 日本女性の結婚観の変化は独身主義の流行や少子化と老齢化の問題に歯車を掛け、将来の労働力不足の問題にもつながっている。労働力不足はこれからの日本が直面しなければならない深刻な問題であるから、政府と社会が積極的な応対措置をいち早く考えなければならないと思う。
キーワード:負け犬;日本女性;婚姻観の変化;
目次 要旨 中文摘要 はじめに-1 第一章 「負け犬」の定義とその由来 1.1「負け犬」の定義-2 1.2「負け犬」という言い方の由来-2 第二章 日本女性の結婚観の変化 2.1日本女性の伝統的な結婚観-3 2.2日本女性の結婚観の変化-3 第三章 結婚観変化の原因 3.1教育状況と就職状況の変化-5 3.2経済発展の影響-6 3.3国家政策の影響-6 第四章 日本への影響 4.1独身主義の流行-8 4.2少子化と老齢化-8 終わりに-10 謝辞-11 参考文献-12 |