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要旨:東方と西方の音楽歴史において、お互いの融合は一時も止まったことがない。その限界も次第に曖昧になっている。東方作曲家として、武満徹は自分の民族に立脚し、西洋の音高の組み合わせ方と作曲技法を身に付けるだけでなく、東方音楽の展開方法と楽式の原則、また日本民族の伝統的なイメージや楽器の音の特徴などを結び付け、彼と同じ時代の西洋作曲家に匹敵する現代音楽作品を作り上げた。 武満徹が日本美と西洋のクラシックの融合を図ろうすることは、その生活する時代の日本の社会環境と個人の経歴と密接な関係がある。特に、日本伝統の邦楽と楽器が持つ特質に対する再認識は融合を通じて世界の人々に伝統の日本美を知らせる一番重要な原因となっている。 武満徹は自分の音楽を通じて、異質文化であっても深い層面で溶け込む可能性があることを見せた。それは武満徹の音楽に潜む一番重要な意味かもしれない。そして、我が国の伝統文化は経済が高度成長した今日にも替わらない価値と独特な魅力を持っているから、中国政府も武満徹のような芸術家を励ましたりする必要があると思う。 キーワード:東方音楽;西洋クラシック;伝統;現代音楽
目次 要旨 中文摘要 はじめに1 第一章 武満徹とその作品 2 1.1 武満徹について 2 1.2 武満徹の作品について 3 第二章 武満徹作品の日本美と西洋クラシックとの融合6 2.1 日本美と西洋クラシックとの融合の実例分析6 2.2.1 「ノヴェンバー・ステップス」(1967)6 2.2.2 「夢窓」(1985)7 2.2.3 「ウォーター・ドリーミング」(1987) 8 第三章 武満徹の融合理念の源 10 3.1 社会環境の影響 10 3.2 個人の経歴 11 3.2.1 子供時代の日本伝統音楽の影響 11 3.2.2 クラシック作曲技術の習得と風格の形成 11 3.3 日本美学を西洋音楽に溶け込ませる動機 11 第四章 東西融合の文化的意義と中国への啓発14 4.1文化上の現代的意義14 4.2中国の現代文化発展への啓発 14 終わりに 16 謝 辞 17 参考文献 18 |