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要旨:「風」は自然現象として古代中国や日本文人に愛され、描かれるものである。中日の文人は「風、花、雪、月」という四つのイメージを使い、四季折々の自然情景を表現する。 『古今和歌集』は醍醐天皇の勅命により、当時の代表歌人である紀貫之、紀友則、壬生忠岑、凡河内躬恒4人が選者となり、それを完成させた。『唐詩鑑賞辞典』は簫滌非、程千帆など古典文学専門家によって編集された辞典である。 本論文は「はじめに」と「おわりに」のほか四つの部分からなる。第一部分は『古今和歌集』と『唐詩鑑賞辞典』の内容及び和歌と唐詩の発展を紹介する;第二部分は「郷愁、季節、恋」という三つの方面にわけて、『古今和歌集』と『唐詩鑑賞辞典』における「風」の共通点を分析する;第三部分は表現の内容と感情という二つの面から「風」の相違点を分析する;第四部分は共通点と相違点の成因を分析する。 以上の分析を通じ、筆者は以下の結論を得た。第一、「風」というのは中日風景描写詩によく使われたもので、人間は自然に対して共通な感情を持っている。その上、唐朝からの文化は平安時代に大きな影響を与えた。両者の背後には同じ文化の土壌がある。したがって、「風」について共通点がある。第二、詩歌は「言志文学」である。そのため、『唐詩鑑賞辞典』における「風」は人の社会経験や道徳などを強調することが多い。和歌は「主情文学」である。『古今和歌集』における「風」は個人の感情を重視することが多い。 キーワード:風 唐詩 和歌 イメージ
中文摘要:“风”作为一种自然景象被古代中日两国文人所喜爱和描绘。中日文人用“风花雪月”泛指四时的自然美景。 《古今和歌集》是由醍醐天皇下令编纂的歌集,由当时的代表歌人纪贯之、纪有则、壬生忠岑、凡河内躬恒四人编纂而成。《唐诗鉴赏辞典》是由萧涤非、程千帆等古典文学专家所撰写的鉴赏辞典。 本论文除序论和结论外主要分为四个部分。第一部分介绍《古今和歌集》和《唐诗鉴赏辞典》的内容以及和歌与唐诗的发展;第二部分从“乡愁,季节,爱情”三个方面分析了《古今和歌集》和《唐诗鉴赏辞典》中“风”意象的共同点;第三部分从表现内容以及表达情感两个方面分析两部诗作品中“风”意象的不同点;第四部分分析共同点与不同点形成的原因。 通过以上分析,笔者得出以下观点:一、“风”是中日写景诗歌中最常见的元素之一,并且人类本身对自然普遍具有的共通情感;而唐朝文化对平安时期文化影响颇大,具有相同的文化土壤,因而“风”的意象颇为相似。二、 诗歌以言志,是唐诗的特色之一。因而《唐诗鉴赏辞典》中的“风”更关注人的社会体验和道德。和歌以言心,《古今和歌集》中的“风”意象更侧重于个人情感的表达。 关键词:风 唐诗 和歌 意象
目次 要旨 中文摘要 はじめに-1 1、『古今和歌集』と『唐詩鑑賞辞典』の紹介-2 1.1、『古今和歌集』-2 1.2、『唐詩鑑賞辞典』-2 2、『古今和歌集』と『唐詩鑑賞辞典』における「風」の共通点-3 2.1、郷愁-3 2.2、季節-4 2.3、恋-5 3、『古今和歌集』と『唐詩鑑賞辞典』における「風」の相違点-7 3.1、表現の内容-7 3.2、感情について-8 4、共通点と相違点の成因-9 4.1、共通点の成因-9 4.2、相違点の成因-10 おわりに-12 注-13 参考文献-14 謝辞-15 |