要旨：「小さいものの中で美を発見し、取るに足りない行為の中で美を作る。」と言うように、日本人は小さい物に対して驚異的な観賞力と想像力を持っている。何もかも縮めて考え、縮めて表現し、縮めて作ろうという「縮み」意識は日本人の生活に深く根ざし、独特な審美意識として確立されている。こういう「縮み」意識は日本の各方面によく現れている。例えば、日本人は世界で最も短い詩――俳句；国中知れ渡った童話の世界に登場したすごみのある小人――桃太郎、一寸法師；簡潔な美を表す手足のない人形といった様々な物を創った。だが、どこでも存在するこの「縮み」意識はとくに伝統芸術の方面において最も練れて意を尽くしている。

　　本文はまず「縮み」意識の意味と分類を簡単に紹介する。次は、茶道、華道、庭園と能を例にして、日本の伝統芸術に表われた縮小美学の魅力を明らかにする。それから、伝統芸術以外の方面を見渡し例を挙げて、全面的に「縮み」意識を探究する。最後、地理環境、思想の方面から「縮み」意識が生まれた原因を追究する。

　　まとめて見ると、「縮み」意識は独特な美学として、日本人の社会生活、文学作品、科学経済に表われて、特に伝統芸術において輝かしい花を咲いている。日本文化がよくわかるように、「縮み」意識を考えることは欠かせない一環だと言えよう。

キーワード：「縮み」意識、伝統芸術、表現、形成原因

摘要：“在最小的东西中发现美，在微不足道的行为中创造美”，日本人对细小的东西有着惊人的鉴赏力和想象力。一切都向着缩小的方向思考、表现、制作的缩小意识深深扎根于日本人的生活，并作为一种独特的审美意识被确立下来。这种缩小意识在日本各个方面都有体现。例如日本人创造了世界上最短的诗歌—俳句；国内广为人知在童话世界活跃的强大的小人—桃太郎、一寸法师；有着简洁之美没有手脚的木偶等多种多样的东西。但是，无处不在的缩小意识特别是在传统艺术中表现地淋漓精致。

　　　本文首先简单介绍一下缩小意识的意思和分类。其次以茶道、花道、庭园、能为例揭示日本传统艺术中体现出来的缩小美学的魅力。之后，纵观传统艺术以外的方面，加以举例全面地说明缩小意识。最后，从地理环境、思想方面探求缩小意识形成原因。 

　　　总而言之，缩小意识作为一种独特的美学，体现在日本人的社会生活、文学作品、科学经济方面，特别是在传统艺术方面开出最灿烂的花。要了解日本文化，缩小意识可以说是不可或缺的一个环节。

关键词：“缩小”意识、传统艺术、表现、形成原因