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要旨:本論では、先行研究を踏まえ、「情報」に関する動詞「知る」と「わかる」の使い分けを考察した。しかも、アンケート調査を通じて、中国人日本語学習者における「知る」と「わかる」の使用状況を把握し、その誤用原因を分析してみた。日本語学習者の誤用を減らし、日本語教育の現場での誤用訂正を適切にするために有用な結論を導き出すことを目的とする。
キーワード:知る;わかる;類似関係;誤用;母語影響
目次 要旨 中文摘要 1.はじめに-1 2.先行研究と本研究の立場-2 2.1先行研究-2 2.2本研究の立場-4 3.「知る」と「わかる」の使用実態についてのアンケート調査-5 3.1調査方法と調査対象-5 3.2調査結果-6 4.アンケート調査に基づく「知る」と「わかる」の使用場面の考察-9 4.1「知る」と「わかる」の使用場面-9 4.1.1「知る」のみが使用可能な場合-9 4.1.2「わかる」のみが使用可能な場合-9 4.1.3「わかる」と「知る」の置き換えが可能な場合-9 4.2「知る」と「わかる」の用例分析-10 4.2.1「知る」が表す「新規の情報を得ている」&「知識を持っている」-10 4.2.2「知る」が表す「体験性」-10 4.2.3「わかる」が表す「(既知のAがAであると)特定する(ことができる)」-10 4.2.4「わかる」が表す「記憶している」-10 4.2.5「わかる」が表す「~を理解する(相⼿の気持ち;感覚;⽅法;内容;原因・理由)」 4.2.6「わかる」と「知る」が表す「客観的情報を得ている」-11 4.3母語が中国人日本語学習者への影響分析-11 4.3.1中国語訳にある複数の意味-11 4.3.2一対一ではない対応関係-12 5.まとめと今後の課題-13 参考文献-14 |