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要旨:言葉というものは、その使用者の性別、年齢、職業、使用者の属する社会集団、地域や言葉が使われている場面などによって異なった形をとるのである。そういう違いを表す用語は「位相語」と言う。日本語の中には位相語が非常に発達している。そのうち、性別の位相差による言葉の違い、すなわち性差は、日本語にはかなり存在する。男女用語の違いは日本語特有のものではないが、日本語は性差が最も著しい言語だといっても過言ではない。中国語には言葉の性差は少ないので、中国語を母国語としている日本語の学習者にとって、日本語を勉強しているとき、日本語の性差を明らかにする必要があると筆者は思っている。 本稿では、日本語の性差から見られる社会性について分析し、次のいくつかの面から論じた。まず、位相及び位相語を簡単に説明し、人称代名詞、感嘆詞、終助詞や敬語表現などから、日本語の性差を具体的に述べ、それから、社会学の点から、日本語の性差が生じる原因と性差が反映している日本人の心理特徴や審美観を主に分析してみた。次に、日本のテレビドラマ『ロングバケーション』のセリフやNHKテレビ番組に基づき、日本語の性差の変化やその変化をめぐる争議の問題を取り上げ、自分の観点を述べ、最後に、言葉は、コミュニケーションの道具として、性差があるべきであり、男女の性別の違いによって異なった形をとるべきだという結論に至ったのである。 キーワード:位相差;性差;社会性;発展
目次 要旨 中文摘要 第1章 はじめに-1 1.1 研究背景-1 1.2 性差についての先行研究-1 1.3 本研究の目的-2 第2章 日本語の性差-3 2.1 性差とは-3 2.2 性差の表現-3 2.2.1 人称代名詞-4 2.2.2 感動詞-4 2.2.3 終助詞-5 2.2.4 敬語-6 第3章 日本語の性差が形成した原因-7 3.1 社会方面の原因-7 3.2 幼児教育-7 3.3 社会からの関心-7 3.4 日本人の審美観-7 第4章 日本語の性差の変化-9 4.1 言葉の男女差の減少-9 4.2 性差変化の原因-10 4.3 言葉の性差を守るべきか-10 第5章 おわりに-13 5.1 本研究のまとめ-13 5.2 本研究の意義と欠点-13 5.3 今後の展望-13 参考文献-15 謝 辞-16 |