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要旨:源氏物語と紅楼夢は中日両国文学史の双璧といわれ、ずっと以前から両方の比較が始まっている。そしてさまざまな評論が発表されてきた。源氏物語と紅楼夢はこれらの中に登場する男子をめぐって述べており、その二人の男性主人公はいろいろな共通点があり、本稿はその二人の性格と人生を比較し、研究する。 家柄から言えば、光源氏と賈宝玉ふたりとも貴族の出身だ。光源氏は天皇と桐壷更衣の子である。桐壷更衣は早くに亡くなるが、身分の低さから皇位争いによる迫害を受けさせないために、天皇は臣籍降下させ彼に源氏という姓を与えた。賈宝玉は四大家族のの正統の子として生まれて、その上、生まれながらに玉を含み溺愛される。光源氏と賈宝玉は大きな冨貴の中で、また波乱万丈な人生をも経験していく。この両者は非常に多くの女性を相手にするのである。しかしこの両者の違いは、光源氏の愛情はさらに多くの一種の性的渇望の爱を帯びている。そして賈宝玉の愛情は純粋なあまり、彼と関係を持った女性は秦可卿と袭人の二人だけだ。女性に対して賈宝玉はとても尊重し、光源氏は多かれ少なかれ利己的私心を持ち女性の愛情とその私欲を満足させることを目的にしている。彼らの人生のたどり着く先は、いずれも仏門に入るのである。ここで賈宝玉は経験により人生の本質を悟るが、光源氏は心に抱く深い悔いのため 己の人生の罪を償うのである。 キーワード: 光源氏;賈宝玉;比較
目次 中文摘要 要旨 第1章 はじめに-1 1.1『源氏物語』と『紅楼夢』の紹介-1 1.2『源氏物語』と『紅楼夢』の間の現存研究-1 1.3本稿の観点-2 第2章 光源氏、賈宝玉についての紹介-3 2.1光源氏の生涯と性格分析-3 2.2宝玉の生涯と性格分析-4 第3章 両者の対比-6 3.1家柄の面-6 3.2女性に対する尊敬-6 3.3人生の神性特徴-9 第4章 おわりに-10 4.1 本研究の新しい観点-10 4.2 本研究の意義と欠点-10 4.3 今後の展望-10 参考文献-11 謝 辞-12 |