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要旨:北海道で住んでいるアイヌ民族は、豊かな精神世界を持っている。彼らは世界観を豊かな物質文化に依存している。アイヌ民族は人間と自然、人間と人間、人間と精神世界の関係について、私たちと違う理解を持つ。アイヌ民族は世の中のいろいろなものに神様が存在していることを信じる。だから、アイヌ民族の信仰は神様の存在に基づいていることがわかれる。アイヌ民族は自然に恵まれて生活している。あるいは、自分たちの力で、自然と対抗することできない時に、アイヌは自動的に“神様”の存在を信じている。昔ながら、アイヌ民族の意識の中で、世の中の万物に神様を依存していることで、神様と人間は離れない関係である。神様は高度的な“人格化”の力を持つことを思われる。だからこそ、神様の存在とこの存在を分析することは一緒に関連して、アイヌ民族の精神信仰を構成することを分かっている。アイヌ民族の信仰に基づいて、各種の礼儀や祭りなどになる生活法則が生じている。アイヌの人々はこれらの法則の下で生活している。アイヌ民族のこのような伝統的な精神信仰は狩猟・漁労に従事しながら生活している自然観と世界観があらわれる。 “熊送り”の儀式とは、熊神の霊を天国に送りかえすもっとも重要な祭りである。熊の姿をした神が、毛皮や肉などの贈り物をもって人間の世界を訪問することを信じる。人間がクマを手にかけることによってはじめて、霊と肉体が分離し、人間は土産を手に入れることができるのだと考えられる。儀式を行って、神を自己の国へ送りかえす。アイヌ民族“熊送り”の信仰は私たちの道徳観念と違いが、アイヌの独特的な生存方式や法則を認めなければならない。
キーワード:アイヌ民族;熊送り;信仰観;神様
目次 摘要 要旨 はじめに 1アイヌ民族の信仰観 1.1アイヌ民族の自然観 1.2 アイヌ民族の神様 1.3アイヌ民族の霊送り 2熊送りの儀式 2.1アイヌ民族とクマとの関係 2.2熊送りの形式 2.3「熊送り」の「送り」とは何か 3熊送りの意義 終わりに 参考文献 謝辞 |