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要旨:
外国語学習の場合、学習動機を明確にすることは重要な意義を持っている。本稿は日本語専攻大学生における日本語学習動機の種類を明らかにする実証研究である。日本語学習動機を明確にすることは日本語専攻大学生の学習心理を明らかにするのみならず、日本語教育にも影響を与えると思われる。 本稿は先行研究を踏まえ、筆者の学生生活でみた学習動機を参考に、日本語専攻大学生の日本語学習動機を6種類に分類した。それぞれは「興味型」、「コミュニケーション型」、「負けず嫌い」、「道具型」、「他人の存在」、「状況型」である。そのうえ、大連民族大学の日本語専攻学習者144名を研究対象に質問紙調査を行った。研究の結果は、①外発的動機は低学年において高学年においてもより高い比率を占めている。低学年が入学したばかりで、日本語学習に対して高学年より強い意欲を持っているのではないかと考えられる。②低学年段階にいる日本語専攻大学生の学習動機の強度が高学年段階にいる大学生よりかなり高い。それは社会的環境と関係し、学生がより現実的に物事を考えていることと関係しているのではないかと考えられる。
キーワード:学習動機;種類;質問紙調査;内発;外発
目次 摘要 要旨 はじめに-1 1 「学習動機」の定義-2 2 先行研究に見られる「学習動機」の種類-3 2.1 Gardnerらの古典的社会心理モデル-3 2.2 「拡大モデル」とDörnyeiらの「学習動機の構成要素」-3 2.3 秦・文の「外国語成績に影響する学習動機の構成要素概念モデル」-4 2.4 日本語学習者における「学習動機」の種類-4 3 日本語専攻大学生における学習動機の種類への構築-7 4 調査と考察-8 4.1 調査-8 4.1.1 調査の手順と概要-8 4.1.2 調査のデータ-9 4.2 考察-11 終わりに-14 参考文献-15 謝辞-17 |