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要旨
宮崎駿は日本だけでなく、世界でも名高い映画監督である。彼のアニメーションにはいつも環境保護意識が現れる。例えば、「風の谷のナウシカ」、「もののけ姫」、「となりのトトロ」、「千と千尋の神隠し」、「崖の上のポ二ョ」などの作品である。「千と千尋の神隠し」においては少女の成長というテーマについての研究が多いが、環境保護に関する研究は十分になされているでもよいとは言えない。そして、環境問題はますます深刻になっている今、環境保護が文学と映画の主題になっているようである。そのゆえ、本論では「千と千尋の神隠し」における宮崎駿の自然観を分析し、その裏にある環境保護意識を探究してみたい。 キーワード:宮崎駿;自然観;千と千尋の神隠し;環境保護;人と自然の共生
目次 要旨 中文摘要 1. はじめに1 1.1 先行研究1 1.2 本論の目的と方法2 2. 宮崎駿のアニメーションにおける自然観2 2.1 宮崎駿の自然観3 2.2 宮崎駿の自然観の形成要因3 3. 「千と千尋の神隠し」における環境保護意識3 3.1 「千と千尋の神隠し」の概要3 3.2 環境保護についての考え4 3.2.1 環境汚染への批判4 3.2.2 「反人間中心主義」と「異化」5 3.2.3 「人間と自然の共生」―自然に対する反省6 3.3現代社会に対する示唆7 4. 終わりに8 4.1 まとめ8 4.2 今後の研究課題8 注 9 参考文献9 謝 辞10 |