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要旨
直訳と意訳は翻訳の二つの方法である。直訳と意訳は良くも悪くも、翻訳界には延々と論争する問題だ。本稿では、直訳と意訳の選びに参考にするために、『学問のすすめ』とその中国語訳本における直訳と意訳の表現を中心に、原文と三つの訳文を対照しながら、受身表現と使役表現から直訳と意訳の差異を検討する。したがって、本論文は主に以下の四つの部分からなっている。 第一の部分に、『学問のすすめ』とその三つの中国語訳本について紹介する。作品の作者と訳者から作品の要旨と後世に与える影響まで説明する。 第二の部分に、直訳と意訳について簡単に説明する。その中では古代の東晋、19世紀後、現代の三つの段階に分かれて、別々に直訳と意訳の起源、発展、定義及び直訳と意訳の争いを論述する。東晋に直訳と意訳はもうをみせた。道安は直訳の代表であるが、鸠摩罗什は意訳を主張する。19世紀後、直訳と意訳は魯迅派と厳復派に分かれる。その後、西洋文化を導入されたに伴って、直訳と意訳が結びつけて一つのまとまりにすればほうがいいと主張された。 第三の部分に、前人の研究に基づいて、作品から見た一部を通して、直訳と意訳の違いの要因について述べる。その中で、文化差異、時代背景、読者の読解能力の三つの原因に分けて、具体的に分析する。文化差異は主に中日歴史と社会環境について討論するが、時代背景は三つの訳本の背景から着手する。それに、読者の読解能力が翻訳に影響することも述べた。 第四部分に、『学問のすすめ』の中国語訳本に基づいて、原文と訳文の対照を通して、受身と使役表現からそれぞれ直訳と意訳の使用について考察する。受身表現から見ると、一般的に原文は直接受身句であると、原文に忠実に直訳してもいいが、原文は間接受身句であると、意訳したほうがいい。使役表現から見れば、人が相手や情勢に無理やり従わせるあるいは人がよくない影響を受けられらざるをえないあるいは動作の重要性を強調するために、「使……」や「让……」や「令……」などの文型が直訳できる。そのほかに、文学芸術を見せて、意訳するほうがいい。もちろん、この決まりは絶対ではないが、特殊な例もある。
キーワード:翻訳 直訳 意訳 受身 使役
目次 中文摘要 要旨 1.はじめに-1 1.1問題提起-1 1.2『学問のすすめ』について-1 1.3『学問のすすめ』の中国語訳本について-1 2.直訳と意訳について-3 2.1直訳について-3 2.1.1直訳の歴史-3 2.1.2直訳の定義-3 2.2意訳について-4 2.2.1意訳の歴史-4 2.2.2意訳の定義-4 2.3直訳と意訳の争い-4 3.直訳と意訳の成り立つ原因-5 3.1文化差異-5 3.2時代背景-5 3.3読者の読解能力と文学水平-6 4.直訳と意訳の使用-7 4.1受身表現-7 4.2 使役表現-9 5.おわりに-12 参考文献-13 |