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要旨
日本語においてあいづち表現がある。多くの日本学者はコミュニケーシュンにおけるあいづちの重要性を指し、それが日常会話を円滑に進めるために欠かせない要素であると指摘している。例えば、黒崎良昭(1988)は「日本語の会話には、あいづちを求めつつ、話を進めるという特徴が内在しており、聞き手がその求めに積極的に応えることが会話を進展させていく原動力となっているのである」と述べている。 近年来、日本語のあいづち表現に関する研究が盛んになっている。国内外の学者の多くは主に定義、表現形式、機能、頻度、タイミングなどの方面からあいづち表現を詳しく研究した。 先行研究は電話、録音等のような間接的な言語資料が多用されたが、人間の交流を研究する場合では、言語的あいづち表現だけでなく、非言語行為のあいづちも十分に必要である。そこで、対面の会話資料も重要である。また、あいづちの形成原因に関する研究はまだ少ないと思う。従って、本論文では、テレビドラマにおける会話を対象し、先行研究に基づき、具体的な実例を挙げ、直面的にあいづち表現の機能、形式及び形成原因を分析しようと思う。少しでも日本語学者のあいづちの習得の手助けになれればいいと思う。
キーワードあいづち、 テレビドラマニおける会話、表現形式、機能
目次 要旨 中文摘要 1.はじめに1 2.あいづち表現について3 2.1あいづちの定義 2.2あいづちの表現形式 2.3あいづちの機能 3.テレビドラマにおけるあいづち表現5 3.1テレビドラマにおけるあいづち表現の形式 3.1.1あいづち詞の応答実例 3.1.2繰り返しの応答実例 3.1.3言い換えの応答実例 3.1.4非言語行為の応答実例 3.1.5まとめ 3.2テレビドラマにおけるあいづち表現の機能8 3.2.1「聞いていると理解している」の応答実例 3.2.2「賛成の信号」の応答実例 3.2.3「感情表出」の応答実例 3.2.4まとめ 4.あいづち表現の形成原因9 4.1「以心伝心」の言語表現 4.2「和」の民族心理 4.3「空寂幽玄」の美意識 5.まとめ9 参考文献10 謝辞 |