要旨：日本の茶道文化は今世界の茶道界の尖端に立っている。お茶の世界は神秘的で、 魅力的である。しかし、どうして中国から伝わったお茶は日本で道として成立した のか、また日本では道としての茶の湯がどのように形成したのかは小論を書くとき のきっかけであった。このような疑問を持って、小論では歴史的な変遷から日本で の茶道草創期における茶の湯の心を究明しようと思う。

　　茶道草創期の茶の湯の心を研究するには見逃すことのできない人物は村田珠光 氏である。村田珠光氏は茶祖と呼ばれ、茶の湯の開山であると称される。それで小 論では、まず村田珠光氏の茶祖と呼ばれる理由を究明し、さらに、村田珠光氏自身 の経歴と彼が弟子古市澄胤に宛てたとされた重要な修行論である『心の文』から茶 道草創期の茶の湯の心を探りたいと思う。

　　村田珠光氏は「侘び」とはいっていないが、彼が『心の文』で強調している「冷 え枯れる」精神は後の「侘び」の精神に繋がると思う。村田珠光氏の強調する「冷 え枯れる」精神があったからこそ、道としての茶の湯が生まれたのではないかと思 う。

中文摘要：当今，日本的茶道文化引领着世界茶道文化的发展。茶的世界既神秘，又令人向 往。但是，为什么从中国传来的茶在日本形成了茶道？此外茶道在日本是经历了怎样 的过程才产生的呢？抱着这样的疑问，本文想从茶在日本的历史性变迁方面来研究茶 道草创期的茶之精神。

　　　村田珠光被称为茶祖，可谓是茶道的开山鼻祖。在研究茶道草创期的茶之精神的 领域，他是一位不可或缺的人物。因此本文首先探究村田珠光被称为茶祖的理由，然 后通过村田珠光自身的经历以及他写给弟子古市澄胤的修行论——《心之文》来探寻 茶道草创期的茶之精神。

茶祖村田珠光虽然没有明确提出“侘び”的精神，但是他在《心之文》一文中所 强调的“冷え枯れる”的精神与“侘び”精神紧密相连。正因为有了村田珠光所强调 的“冷え枯れる”精神，才产生了后世的茶之道。