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要 旨:日本の著名作家大江健三郎は、平和憲法を守る立場から一貫して核兵器に抗議し、筆を武器として人類文明を壊滅しようと試みる行為に闘い、それにより、日本国民の「劣根性」や人類社会の人格障害、精神障害などを救おうとした。人間性の救済に対する思想を表している彼の諸作品の中でも『個人的な体験』は、大江健三郎が救済道路での最初の踏み出しであると言える。 日本人の武士精神に対する崇拝と敗戦後の消極的ななごりがまだ日本社会に残っており、今の大和民族であ絢爛でも諸行無常ではかない桜のような生命観と消極的な物哀れの国民「劣根性」を普遍的に存在させる。大江健三郎の『個人的な体験』は、疑いなく一番民族的な日本魂のかわり、自分の持ち前を言いふらし、個人的な価値を追求することを表した。その積極的な生命観、人間性に対する救済は大和文明が提唱する伝統的な精神に異議を唱えた。大江健三郎は大和文明の中で一つの「エイリアン」で、反逆的な精神救済の道へ進むと言える。 本文は3つの階段にわけて『個人的な体験』の中で体現された救済観について述べる。まず、消極的な自己救済――積極的に障害児へと自己魂への二重の救済――わざと導入した核問題は、人類社会の人格障害と精神障害に対しての婉曲表現、それにより、人類社会の文明障害への救済重要性を悟らせる。次は、『個人的な体験』の中で体現された救済観と日本国民性の中で消極的な物哀れ、絢爛でも諸行無常ではかない桜のような生命観を崇拝することを比べて、大江健三郎の反逆的な精神救済観を提示した。最後に、結論のまとめ、大江健三郎は大和文明の中の一つの変异、一つの異形である。本来はなく、大和文明と完全に反逆的な道の上を進んでおり、自己を救済する。そして、現在世界の自殺率1位の日本で中国の魯迅のような自分を塑造できること――国民性の救済を試みる。これこそ大和文明と完全に反逆し、菊と刀の中で刀を折り、菊を取る反逆的な精神救済観である。 キーワード: 大江健三郎;『個人的な体験』;救済;エイリアン
摘 要:日本著名作家大江健三郎,一直立身于保护和平宪法,反对核武器,以笔为武器和试图破坏人类文明的行为作斗争,以此来救赎日本的国民劣根性和人类社会的人格残疾、精神残疾。对人性的救赎这一思想体现在他的很多作品中,而《个人的体验》可以说是大江健三郎救赎道路上跨出的第一步。 日本人对武士道精神的崇拜以及战败后徘徊滞留于日本上空的消极气息,使得现在的大和民族普遍存在一瞬即逝绚烂却短暂的樱花式生命观和消极物哀的国民劣根性。而大江健三郎的《个人的体验》无疑表达了最民族性的日本灵魂的嬗变,个性的张扬,对自我价值肯定的追求。其体现的积极的生命观,对人性的救赎恰恰和大和文明倡导的传统思想相悖。可以说,大江健三郎是大和文明的一个“异形”,行进在一条叛逆的精神救赎之道上。 本文将分三个阶段来阐述《个人的体验》中所体现的救赎观。首先,这三步曲分别为消极的自我救赎——积极的对残疾儿和自我灵魂的双重救赎——刻意地引入的核问题,又是对整个人类社会人格残疾和精神残疾的旁敲侧击,从而警醒人类重视对社会文明残疾的救赎。接着,对比《个人的体验》中体现的救赎思想和日本国民性中消极物哀、信奉一瞬即逝绚烂却短暂的樱花式生命观,提出大江健三郎的叛逆式救赎观。最后得出结论:大江健三郎就是大和文明中的一个变异,一个异形。行走在这样一条和大和文明南辕北辙截然相反的本无所谓有的叛逆之路上,进行自我救赎,并试图在现在世界自杀率稳居第一的日本重塑一个中国式的鲁迅——救赎国民性。这正是和大和文明逆反,在菊与刀中断“刀”取“菊”的叛逆式精神救赎观。 关键词:大江健三郎;《个人的体验》;救赎 ;异形 |