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要旨:知識人は常に各国の名作家に描かれた対象として、どんな時代にいっても、どんな社会に生きても、その進んでいる時代の中に黙々と大きな力を発揮している。知識人の運命を歴史の窓口として、研究を進めば、その時代の雰囲気や制度を大体了解できる。それゆえ、世界中に知識人像に対しての研究は今まで多い。中日両国は一衣帯水の隣国であり、各方面にわたって比較できるところがさまざまある。二葉亭四迷と魯迅に創作された知識人像への分析を通じて、両国の知識人の共通点と相違点が分かってくる。 本論文において、二葉亭四迷の『浮雲』と魯迅の『孔乙己』を研究対象にして、創作背景、人物の境涯、作者の立場などの方面から知識人像の共通点と相違点を分析してみようとする。本論文には四つの部分に分かれている。第一章は作者及び小説について簡単的に紹介する。第二章は主題をめぐって、具体的に各知識人像の性格と運命を分析する。第三章は主に人物の階級、運命、地位などの方面から知識人像の共通点をまとめる。第四章は時代、経歴、反抗の意識など方面から比べて、知識人像の違いところを分析する。 現段階で、同論題の研究資料がそれほど見られないので、本論文の研究は将来更なる深い研究活動の基礎としてみたいと思う。
キーワード:二葉亭四迷 魯迅 知識人 浮雲 孔乙己
目次 要旨 中文摘要 はじめに-1 1 作者及び小説の紹介-1 1.1 二葉亭四迷と『浮雲』について-1 1.2 魯迅と『孔乙己』について-2 2 知識人像のイメージ-2 2.1 内海文三について-2 2.1.1 人生の初期-2 2.1.2 出世への道-3 2.1.3 不幸な運命-3 2.2 孔乙己について-3 2.2.1 人生の初期-3 2.2.2 出世への道-4 2.2.3 不幸な運命-4 3 知識人像の共通点-4 3.1 矛盾の性質-4 3.1.1 文三――反抗と妥協-4 3.1.2 孔乙己――意気地と劣等感-5 3.2 社会の余計者-5 3.2.1 文三――明治時代の余計者-6 3.2.2 孔乙己――封建社会の余計者-6 4 知識人像の相違点-7 4.1 所存する時代-7 4.2 人生に対する態度-7 おわりに-8 参考文献-10 謝辞-11 |